山のすすめ①

2019年7月に不安神経症の強い発作が再発する少し前、5月末に高尾山に登ったのをきっかけに、1度症状がかなり良くなった。その時の体験を書いておこうと思う。


昨年の5月末、五月晴れでとても空と緑が綺麗に感じた。

その瞬間にふと、「そうだ!今まで1回も行ったことなかった高尾山に行ってみようかな?」という気になり、色々調べてみることにした。


高尾山はとにかく登山客が多く、初心者向けの山ということは知っていた。

調べてみると、アスファルトで舗装された1号路というルート以外にもいくつものルートがあり、中には滝や吊り橋が見れるルートもあるとのこと。 

滝を見るのが好きな僕はとてもワクワクし、さらに準備品について調べてみた。

とにかく登山といえば地元の300mくらいの舗装された山しか登ったことがなかったため、それ以外の登山道については全くもって未知だった。

調べていくと高尾山でも遭難や滑落事故はあるらしく、とても怖くなった。

さらに一緒に行く人もおらず、不安神経症も相まってとにかく不安でしょうがなかったが、現在できる最大限の準備をし、ある程度見切り発車でいいから行ってみることにした。


高尾山の登山口のある高尾山口の駅には、新宿からだと電車で45分ほどで到着する。

駅に着くと、思っていたより綺麗で驚いた。

そして登山道へ向かう道中には色んなお店があり、ちょっとした観光気分を味わうことができる。

10分ほど歩くとケーブルカーの駅に到着したが、ケーブルカーには乗らず、先程話した1号路という舗装された道を登っていくことにした。

自分以外に来ている人達は中国人や白人等、外国人観光客だらけだ。

登り始めるとものの10分ほどで息切れしてしまい、脚も疲れてしまった。

こんなに山登りってきついんだと実感する。

傾斜もきつく、軽装備の外人にどんどん抜かされていく。

ヒーヒー言いながら40分ほど登ると、中間地点的なちょっとしたお店がある所に到着し、名物の天狗焼きという人形焼のようなお菓子を買い、少し休憩した。


そしてこの辺りから1・3・4とコースを選んで行くことができる。

予め調べておいた吊り橋のあるという4号路へ向かうことにした。

4号路は1号路とは打って変わって、森の中を登っていくような感じで、登山道も狭く、人2人分くらいの道を進んで行く。

道の片側は崖側になっていて、よそ見でもして1歩踏み外しでもしたら即滑落というような道で、とても危険を感じた。

でも、大きな木の根がうねうね出ている道や、何より木々に囲まれた中を進んで行くのが楽しく、1号路よりきつく感じなかった。

吊り橋は思っていたより怖くなかった。

そして45分程で頂上に到着!

ここで写真でも撮ってお昼ご飯!と言いたいところだが、頂上からさらに10分ほど歩くともみじ台という場所があり、そこにある茶屋でとろろそばを頼んで食べることにした。

外で食べる蕎麦はとてもおいしく、何よりこんな山の上にお店があり、食事が出てくるということにありがたみを感じた。


②に続く…