恐怖突入

森田療法について調べていると必ず出てくるワードであり、僕にとっては回復する上でかなり重要になったことの一つでもあります。


簡単に説明すると、普段怖くて避けてしまっていることに対して、やってみてしまうということです。

パニック障害の症状を例に挙げると、電車などに乗っている時に、「発作が起こったらどうしよう?」「発作が起こってしまうのではないか?」という予期不安から電車に乗れなくなってしまうといった例があると思います。


でも、怖いけど、発作が起こってしまうかもしれないって考えてしまうけど、勇気を出して乗ってみる。


すると、実際に乗ってみたら意外と大丈夫だ

った。

そんな体験を重ねていくということです。

軽い恐怖の対象からステップアップしていくのが良いようです。


僕も不安神経症の症状が重かった時は、動悸や不安感、さらに胸の息苦しさがひどく、まともに歩けなかったりしたほどでした。

でもそんな中でも実践したのは、少しずつ行動範囲を広げていくということです。


「今日はスーパーまで行ってみるぞ!」→「よし、行けたから明日は駅まで歩いてみよう!」→「駅まで歩けた!明日は電車に10分乗ってみよう」といった具合です。


いきなり1時間電車に乗っていたら無理だったかもしれませんが、少しずつの積み重ねでした。


この「小さな成功体験」を重ねていくということは、不安に思っていることを自分で克服することによって自己肯定感が高まるということにも繋がります。

これを繰り返していくことによって回復にも繋がっていくのです。


そして、失敗しても(発作や症状が出ても)決して諦めないことが大切です。

もし起きてしまっても、もう少し小さなステップを重ねてから再チャレンジです。

これはドラクエRPGゲームに似ているかもしれません。

いきなりボスは倒せませんが、はじめはスライムからスタートですよね。

でもそれを重ねていくことでボスに到達することができるのです。


荒療治のようかもしれませんが、まずはとにかく小さな一歩で大丈夫です。

一歩踏み出したら、必ず何かが変わります。