なぜ薬を服用しなかったか
僕は不安神経症と心療内科で診断された際、薬を服用して治療を進めていくことをきっぱり断りました。
それは以前母が統合失調症との見解で精神科に入院し、処方された薬による副作用の影響で日常生活に支障をきたし、身体障害者手帳を発行するまでになってしまったからです。
母の副作用による症状の一つはアカシジア(手足の震え)これは現在もなくなっておらず、これが手帳発行の要因になっています。
2つめは廃人になったように一日中座ったままぼーっとしたり、話しかけても気力のない弱々しい返事しか返ってこなくなったりしたことです。
統合失調症の症状は出なくなったものの、日に日に状態は悪くなり、まだ60代だったにもかかわらず手押し車を使わないと歩行できないまで症状が悪化していきました。
見かねた父が主治医に掛け合い、処方する薬の量を減らすよう要求しました。
そして薬を少し減らされたことにより、廃人のような感じが徐々に薄れていき、手押し車なしで歩けるようにもなりました。
この状況を間近で見ていた僕は、初めて薬による副作用の怖さを知ることになりました。
そして自分自身に不安神経症の症状が出た際、姉に相談するとうつヌケというマンガをもらいました。
その中で森田療法というワードが引っかかり、そういえばなんか聞いたことあるな?何だろう?と調べてみたところ、薬に頼らず治していくとのことで、しっくり来るものがあり、本を読むと余計に興味がわき、森田療法を受けることのできる心療内科を調べて良さそうな気がしたクリニックに行ってみることにしました。
そこでも初診では薬の提案もありましたが、とにかく副作用が怖かったので薬を断り、そのクリニックが併設している臨床心理士のカウンセリングに通うことにしたのです。